こんにちは。i-BOXです。
昨日と今日の二日間、こちらのページでは2022年春より岩見沢校に新しくやってきた北爪裕道先生のインタビューを掲載しています。昨日は先生のこれまでのご活躍を教えて頂きました。今日は、先生が岩見沢校でやってみたいことを聞いてみました!
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「作曲コースの子たちは、作曲の技術≒西洋音楽の技術を前提として入ってきてることが多いんですよね。そういうアカデミックな技術も習得した上で、今の時代にどういう音楽やツールがあるのかを知って、「自分なりの興味と価値観に基づいて自分の音楽を見つける、練り上げる」ということを目指しています。
電子音楽は今のところ学べる環境が充実していないけど、手をつけられるようにしていきたいです。やってみる機会がないと知ることもできないので。
作曲家、創作はその時代にあるものに刺激を受けるじゃないですか。今の時代に創作をするのに何百年前のクラシックだけ学んでてもつまらないし、作曲も結局コミュニケーションなので、発想を得るにもその環境がないと出てこない。いろんな音楽に触れられる機会を作りたいです。
演奏会のつくり方にしてもそう。クラシックの演奏会というのは、たいていある程度のフォーマットが決まっているものですが、可能性はそれだけじゃないですよね。その空間と時間の体験を共有するということを本質から考えると、それをどう扱うか?視覚的な演出も考慮すべきだろうし、そもそも音を扱うってどういうことかとか、今の創作って何でもアリなだけに色々本質的なことから考えなきゃいけないんですよね。だからこそ、視野が広いに越したことはないと思います。
これからやってみたいことは、「いろんなことができる環境整備をしたい」「他の分野とも協働できる環境にしたい」この2点ですね!
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北爪先生、お話ありがとうございました!
先日ご紹介した阿部俊祐先生の作曲第1研究室に加え、これで作曲の研究室が2つになった音楽文化専攻。学びの幅もぐんと厚みが出て、ますます充実した体制になりそうです。
(取材:藤野留朱/美術文化専攻4年、撮影:天田成美/音楽文化専攻4年)