2022年6月24日金曜日

どう伝える?明暗と構図で描く物語

こんにちは。i-BOXです。

現在岩見沢市立図書館で開催中の授業作品展「太宰治著『斜陽を描く』展」は残り1週間を切りました。本展は昨年度の授業で描かれた作品を展示していますが、実際の授業はどんな様子なのでしょう。今年も同じ授業が行われているということで、スタッフSが見学してきました!

この日は1枚目の絵を完成させて、最後に全員の前で発表する日。皆「間に合わないかも…」と言いながら、集中して描いています。今年の参加者は3・4年生計11名。みなさん、密にならないよう自分の研究室で作業を進めていました。




昨年は太宰治の「斜陽でしたが、今年は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜を描いています。そもそも、なぜこの授業では既存の物語を描くのでしょうか?担当教員の舩岳紘行先生に伺ってみました。

「学生自身が用意したテーマがあやふやだと何を表現したいのかが分からなくなってしまうことがあります。それに比べると既存の作品はテーマが決まっているからこそ、より構図や明暗に集中して描くことができます。そのシーンをどう伝えたいのか、絵画の中で考えます。美しく見せたいのか、それともびっくりさせたいのか…話すときに話し方を変えるように、絵画では構図や明暗を考えることが重要です。」


なるほど…白と黒で描かれた作品たちにはそんな意図があったのですね。
この情報をもとに作品を新たに見返すと、「この絵、どんな意図があってこの明るさや構図になったんだろう?」なんて、気になってしまいます。


岩見沢市立図書館での「太宰治著『斜陽』を描く」展は29日(水)をもって終了となります…が!本展はこの後、7月1日より岩見沢市栗沢町にある栗沢市民センターへ巡回を予定しています!栗沢町の皆様、そして市立図書館展の会期を見逃してしまいそうな方は、是非栗沢市民センターへお越しください!