こんにちは。i-BOXです。
現在i-BOXでは北澤隼個展「よわい」を開催中です。展示中の作品12点にはすべて蚕が描かれていますが、その中の一作「退化」には実際の蚕の糸が使用されています。なんと北澤さん、本展開催のために、蚕の飼育を行ったというから驚きです。
どうして蚕を飼い始めたの?
蚕を描くにあたって、画像を見ながら描くのには限界があると感じた北澤さんは、昨年インターネットで蚕の幼虫を購入。蚕といえば、食べ物は桑の葉。桑の葉なんてそこら辺にあるものではない気がしますが…。どうやって育てたのですか?と北澤さんに伺ってみました。
「もともと、僕は札幌市にある”桑園”という、蚕を飼うためにたくさん桑の木が植えられた地域に住んでいました。公園などにはまだ桑の木が残っているので、そこからもらってきました。実際に蚕を育ててみると、やはり人に依存しなければ何もできないところや、羽をバタバタさせても飛べないところなど、見ていて自分と重ねるところが多くありました。」