2017年5月19日金曜日

ようこそ!神話の世界へ③皮肉な北欧神話


こんにちは。i-BOXです。
現在i-BOXで開催中の「第2回油彩画研究室授業作品展」の作品をご紹介する「ようこそ!神話の世界へ」も、3回目を迎えました。本日は、北欧神話を題材にした絵画を制作したMさんの作品をご紹介します。

どんな内容?

===あらすじ===
光神バルドルはオーディンの息子。彼はある日夢を見た。とてつもなく恐ろしく、不吉な夢であったが、その夢が一体何を意味しているのかは誰に聞いても分からない。そこで、オーディンは愛する息子のために原因を探るべく、死と氷の世界「ニブルヘイム」へ行き、冥界の預言者からバルドルの死を予告される。 バルドルの母フリックは、息子の死を阻止するべく、彼に物が当たっても死なないようにした。周りの神々は面白がって、バルドルに物を投げる遊びを始めたが、バルドル自身もその遊びを楽しむようになった。それを面白く思わなかった悪神ロキは、バルドルの弱点が「ヤドリギの若木」であることを知った。ロキは、目が見えず遊びに参加できないでいた盲目の神ホズに「ヤドリギの若木」を持たせ、バルドルに向けて勢いよく投げさせた。枝は見事にバルドルに命中し、バルドルの命は尽きてしまった。
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 まるで誰も幸せにならないこの話…何故Mさんはこのお話を選んだのでしょう? 「北欧神話はとてつもなく長いお話です。これはその中のたった一部にしか過ぎません。私が描いた作品ではバルドルは死んでしまいましたが、北欧神話を最後まで読むと…実はバルドルはちゃんと生き返ります。気になった方は、是非お話を読んでみて下さい!」 なんと!ちゃんと最後はハッピーエンドのようです…!気になっていた方も、一安心ですね。 さて、明日は「ようこそ!神話の世界へ」最終日です。ヤマタノオロチ伝説を描いた津田光太郎さんの作品をご紹介します。お楽しみに!