2022年6月25日土曜日

ピアノレッスンの“今”を学ぶ

 こんにちは。i-BOXです。

5月にお伝えした音楽文化専攻の授業「ピアノ指導法」。受講生が生徒と先生に分かれてピアノの指導方法を実践する、という授業です。今月は面白いレッスンがあるので是非どうぞ!とお声がけいただき、スタッフHが見学におじゃましました。

「レモンは好き?」「食べるレモンは好きじゃない」
…先生(役)と生徒(役)のほほえましい会話から始まったこの日の課題曲は、米津玄師さんの「lemon」。

生徒役は東晃希さん。そして、先生役は宮川光さんです。東さんの設定は「ピアノを弾くのは好きだけど楽譜が読めない小学5年生」。一緒に手をたたいてリズムから確認してみたり、部分的にでも上手に弾けると「できたね!この部分だけでも弾けると嬉しくない?」など、声をかけながら進めていきます。


日常の様々なシーンで耳にするJ-POPですが、大学でJ-POPを扱うことはなかなかありません。なぜJ-POPの楽曲を授業に組み込んだのでしょうか?鍵盤第2研究室の樋口英子先生にお話を伺ってみました。


「実際にピアノを始めたいという方から頂く希望は『身近で好きな曲を弾いてみたい』というものが大変多いです。生徒さんにより楽しんでもらうためにどうしたらよいのかを学生に考えてもらういい機会になると思い、J-POPを使用した授業を組みました。生徒さんが弾きたい曲を弾けるようになると、生徒さんのモチベーションはアップします。学生も最初から上手に指導はできませんが、熱量が伝われば生徒さんは前向きになってくれますから、受講生自身にも楽しんでほしいです。」

先生役を務めた宮川さんは、「生徒さんが楽しんで行えることを第1に考えて工夫しました。でも“教える”のはやはり難しいですね。アイディアをもう少し用意しておけばよかったと思います。」と話していました。


ピアノのレッスンといえばクラシック!!というイメージが強い中で、実際の生徒さんのニーズを考えながら指導を学ぶ授業「ピアノ指導法」。学生にとっては岩見沢校ならではの実践的な授業のようですね。