2021年5月8日土曜日

ひとりで挑む、春のねぶた

こんにちは!i-BOXです。

現在i-BOXでは、藤本悠平さん(アートマネジメント美術研究室4年)個展「アカリノミチシルべ」を開催中です。藤本さんといえば、岩見沢ねぶたプロジェクトの代表。普段は皆でわいわいとねぶたを制作していますが、今回は個展ということで、孤独な作業に挑みました。本日は制作中の様子をお届けいたします。

たった一人で。

取材にお伺いしたこの日も、藤本さんは大忙し。GW中にHUGで行った「ねぶたキャラバン」の準備と同時並行で作品を制作していたそうで、時間の確保にも一苦労。加えて、いつもとは異なりたった一人で進めていかなくてはならない作業に骨を折りつつ、同時に新鮮さを感じたそうです。
本企画において展示されている五つの球体は、ねぶたに用いられる2種類の和紙と、今回初めて扱う新たな素材1種を加え計3種の和紙を骨組みに張り付けて作られています。和紙に色付けをしない代わり、今回用いたフルカラーLEDによって中から色鮮やかな光が溢れます。「3種類すべて光の透け方が異なるので注目して見てほしい」とのこと。



実はこちらの展示、構想自体は一年半前から出来上がっており、「空間をつくる」という一貫したテーマを持ちつつコロナ禍において少しずつ抽象的なものから具象的な構想へと変化していきました。
「今回の展示は“春”をイメージしています。コロナ禍で暗い日々を過ごす皆さんに明るい気持ちになっていただきたいと思い、当初の構想とは少し変えて展示に至りました」と藤本さん。ゆっくりと移ろう色はご来場いただく方々によって様々な見方・感じ方が出来るはず。皆様の眼で春を感じてみてください。

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2021年度学生展示企画Part.1藤本悠平
「アカリノミチシルべ」
会期:開催中~5月13日(木)
時間:10:00~12:00、13:00~16:00
会場:北海道教育大学岩見沢校i-BOX(JR岩見沢複合駅舎2階)
入場無料
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