2019年11月24日日曜日

アーティストたちの進路相談?

こんにちは、i-BOXです。
11月19日、大学学長・研究者・作曲者・演奏者といった多数の顔を持つ、ホセ・アントニオ・ボーウェンさんが来校され、講演会が行われました。

アーティストたちに役に立ちすぎる講演会

講演会のテーマは「Creative Entrepreneurship:Framing an Experience and Building an Audience」。岩見沢校の学生は芸術やスポーツに特化していますが、それらをいかに売り出して仕事に結び付けていくか…その秘訣について教えていただきました。
講演を聞いた学生スタッフYの心に残ったのは、「自らの武器は常に磨き続けていくが、オーディエンスは誰なのか、誰に向けてのアートでありパフォーマンスなのか、という戦略的視点もキャリア形成においては不可欠である」という一言。他にも、“人が自分にお金を払ってくれるようにデザインする方法”や、“失敗することに慣れる”、“情熱を感じた方に行け”などなど、タメになる内容ばかりでしたよ。
お話の中でi-BOXに応用できそうだな~と思ったのは、「興味がない人を引き込む方法」。
たとえば絵画。「1回見たらわかるよ!」という雑な引き込みではなく、ホセさんは情報のジャブで知的好奇心を刺激して、最後の仕上げは“感情に訴える”と良いと教えてくれました。
「この抽象画は誰でも描けるかもしれないけれど、実はこんな高度な技術が隠されているんですよ…」と相手の心をくすぐり、「この作家はね、とても貧しい家に生まれたんだ。初期の頃の作品はキャンバスの劣化が酷いんだけど、これは彼のお母さんが必死に稼いだお金で買ってくれたもので…」なんて聞いたら……確かに、俄然興味が出てきますね。この技術、色んなところで使えそうです。
ホセさんの講演を聴いて「当たって砕けるをテーマに、充実した学生生活にしたい」というスタッフY。果たしてそれでいいのかどうかは別として、とっても実になる講演会でした!ホセさん、どうもありがとうございました!