2018年8月22日水曜日

旅人からの手紙

こんにちは。i-BOXです。
現在、i-BOXでは菊池麻衣さんによる個展「たびびとの しりあいの おはなし」を開催中です。「星の降る街」や「いまはなきところ」など、ここではないどこかを旅する“旅人”が出会ったまちや人のお話に触れることができます。展示室にあるパネルや絵本を見ている人が、どこか遠いまちに思いを馳せることができる、不思議な展覧会です。

あなたは日々の中で、何を考えていますか?

その中でも、“旅人から送られてきた手紙”を見た多くのひとは、じっくりと考え込んでしまいます。たとえば、ある手紙にはこう書かれていました。
“(中略)
自分と違う文化や考え方のなかで戸惑うことも多く、出会うその人はそのなかで生活していると思うと少し不思議に感じてしまいます。
それで毎回思うのは、人の数だけ人生があるのだなということです。多分それは旅をする前も同じことで、ただすれ違うだけの人もその人の生活があり、人生があったのだと思います。あたりまえのことですけどね。
自分にとってのふつうは、誰にとってのふつうなのか。
誰かのふつうは、自分にとってもふつうなのか
(中略)あなたは日々のなかで、なにを考えていますか。なにを考えていましたか。それでは。“


本展では、実に多くのお客様から感想をいただきます。振り返る機会のなかったことを、今改めて振り返ったという男性。すこし怖い気持ちになった、という中学生の女の子。小さな旅人の絵本と手紙が、様々な人の感情を揺り動かしています。
ぜひ、たっぷりと時間をとってご来場ください。そして、思ったことや感じたことがあったら、スタッフや菊池さんに教えてくださいね。感想ノートに書き込んでいただくのももちろん大歓迎です。

菊池麻衣個展「たびびとの しりあいの おはなし」は8月29日(水)までの開催です。