2016年5月14日土曜日

学内ソロ選抜演奏会2016(3)ピアノの魅力

こんにちは。i-BOXです。
今週も「学内ソロ選抜特集」をお送りいたします!
今回は、ピアノ専攻2年生・金羽 美歩さんにお話を伺いました!
当日、金羽さんはリスト作曲の「リゴレット・パラフレーズ」を演奏します。さて、どんなお話が聞けるのでしょうか?

学内ソロ選抜演奏会、今回はピアノ専攻の金羽さんに伺いました!


――どうしてこの曲を選んだのでしょうか?――
「去年やってきた曲の中で一番弾きこんでいたという点も理由ですが、高校の時に見たオペラ「リゴレット」がとても衝撃的で印象に残っていました。その中の四重唱が気に入り、演奏するきっかけとなりました。最初はとても難しくて弾けるようになるのだろうかと心配でしたが、練習していくうちに、この曲に愛着が湧くようになりました。」

――この曲は優雅な音から終わりに連れて激しい演奏になっていく印象でした。演奏をする時のイメージはありますか?――
『リゴレット・パラフレーズ』はヴェルディの歌劇「リゴレット」の劇中に出てくる四重唱の部分「美しい恋の乙女よ」をそのまま抜粋し、リストが編集したものです。4人の登場人物が歌っていますが、一人ひとり全く違った感情を持って歌っています。その4人の感情をイメージして、ストーリーを伝えるように演奏しています。」
――皆さんに注目してほしいポイントはどこでしょうか?――
「4人のバラバラな感情を弾き分けることが演奏のカギとなっています。同じメロディーが何度も出てきて、「愛」「恋」「嘆き」「怒り」「悲しみ」と様々な感情が交差したメロディーになっているので、そこを聴いて頂ければと思います。
また、即興的な歌の部分と、作曲者のリストらしい華やかで素敵なメロディーやどんどん移り変わっていく曲想にも注目してほしいです。」
――ピアノの魅力とはどのようなところでしょうか?――
ピアノがオーケストラに入るのは協奏曲くらいです。でも、メロディーだけではなく伴奏も付けて弾くことができるところが1人でオーケストラができる楽器といわれる理由(所以)だと思います。叩くだけで音が出るのに演奏者や作りだすイメージによって音色の聴こえ方が違うというのが魅力的です。
また、ピアノは会場に持ち運ぶことが出来ない楽器です。ピアノによって鍵盤の重さや触り心地が少しずつ違います。会場で毎回新しいピアノと出会い、演奏いかなければいけないという難しさもありますが、だからこそ、一つ一つの本番を楽しく、大切に演奏できると思います。」
今回、ピアノ部門は4名が演奏しています。4名の演奏の違いに注目して聴いても楽しそうですね!会場ではどんなピアノが演奏者達を待っているのでしょうか。
「第7回学内ソロ選抜演奏会」は、5月29日(日)開催です!