2016年5月22日日曜日

学内ソロ選抜演奏会2016(4)愛を語る”ランメルモールのルチア”

こんにちは。i-BOXです。
学内ソロ選抜演奏会はいよいよ来週29日(日)開催ですよ~!5月の毎週土曜日は「学内ソロ選抜特集」!本日は本校の声楽コース声楽第一研究室4年月下 愛実(つきした まなみ)さんにお話を伺いました。月下さんは、演奏会にてドニゼッティ/歌劇「ランメルモールのルチア」より“あなたは沈黙に閉ざされ”を歌います。声楽とは、どのようなものなのでしょうか…?

学内ソロ選抜演奏会に行ってみよう!声楽を楽しむためのポイントとは?


――声楽の魅力や「楽しむためのポイント」は、どのようなところでしょうか?
声楽は、世界に一つしかない楽器だと思っています。自分の身体が楽器として音楽を奏でるので、ひとりひとり個性が出てくるんです。また、いつでもどこでも歌えるのが声楽のいいところですね。歌には「言葉」があるので、メロディーと言葉で楽しむことが出来ると思います。声楽は基本的にマイクを使わないで歌うんです。私が歌う曲では、2オクターブ上の「レ」までの音域が使われています。皆さまには、人の声ってこんなに響くんだ!ということを感じて、楽しんでもらえればいいなと思います。」

――今回は「ランメルモールのルチア」という歌劇の中の曲ですがどのようなストーリーの歌なのでしょうか?
「この歌劇はスコットランドのランメルモールという街が舞台のお話です。ルチアという女性には恋人がいました。しかし、その恋人はルチアの兄の敵だったのです。ルチアの兄は自分が選んだ男性と結婚するように命じて、ルチアは兄に騙されて、この結婚を承諾してしまいます。婚礼の宴の際、ルチアは絶望のあまり新床で発狂し婚約者を刺し殺して、自分も倒れてしまいます。恋人はルチアが亡くなったことを知り、自分の胸を刺し、死んでしまうという悲劇のストーリーです。
今回歌う”あなたは沈黙に閉ざされ”という曲は、ルチアが恋人をどんなに愛しているのかを歌っています。この歌の冒頭部分は、悲劇を示唆するように物悲しくはじまりますが、気が狂ったように喜々として恋人への愛を語っていきます。」

――どのような練習をしているのでしょうか?
「この歌はイタリア語なので歌詞の意味などを勉強しながら、ルチアの心情をイメージしながら歌います。また、伴奏はピアノなので伴奏者とどのように音楽を作っていくか計画を立てて練習しています。」

伴奏者は月下さんがいつもオファーしているピアノ科の小板橋 沙里さんだそうです。小板橋さんはソロでも演奏します。月下さんとの声楽とピアノの掛け合いも気になりますね!