2016年3月21日月曜日

集中講義「金工特講」がおこなわれました!(前)

こんにちは。i-BOXです。
現在、有明交流プラザにて開催中の展覧会「冫(にすい)展」の会期は早くも明日までとなってしまいました。お見逃しのないよう、ぜひ足をお運びください。

金工特講が行われました!精密鋳造ってなんだろう?


さて、i-BOXでは「大学の授業ってどんな感じなのかな~」というお客様の声をよく耳にします。一般授業公開講座など市民の皆さまに公開されている講義もありますが、専門的な授業となるとなかなか覗いてみることは難しいのが現状…。ということで、今回はi-BOX職員が、3月上旬に開講された美術文化専攻・書画工芸コースの集中講義「金工特講」お邪魔してきましたよ~!
集中講義は、夏季や春季休業中などに短い期間で集中して行われる講義です。本校の先生方の講義のみならず、外部から講師を招いておこなわれる講義も多く、同じ分野の中でもいつもとは違った視点や知識に触れる機会となっています。今回お邪魔した「金工特講」では、講師として東京の専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジから築舘 儀憲先生をお呼びして、金属の「精密鋳造」の講義と制作を行いました。


講義では、「ロストワックス鋳造」という方法で制作がおこなわれました。工程は、まず金属でつくりたい形をワックスというロウソクのようなもので原型をつくります。それを石膏で型どり、ワックスの入った石膏を窯で熱してワックスだけを溶かし出し、空洞になったところに溶けた金属を流し込むというものです。

参加した学生の皆さんは、硬さや形の違うワックスの造形に悪戦苦闘しながら自分の作りたい形をめざして制作をしていましたよ~。 石膏を流し込む前には、「湯道」といって、実際に鋳造する際に金属を流し込むための道となる棒状のワックスに原型をくっつけてツリーのようにしていくんだそう。これだけでもなんだかキレイです…!このろうそくのようなものが金属にかわってでてくるなんてとても不思議ですね~。
明日の記事では、実際の鋳造工程もご紹介しますよ~!