2015年10月16日金曜日

函館戦争 其の参 黒田清隆と榎本武揚(前)

こんにちは。i-BOXです。
10月の毎週金曜日は「函館戦争」特集!第3回目となる本日は黒田清隆役の岡元敦司さんと、榎本武揚役の鴨川太郎さんにスポットをあてますよ~!!

岡元さんと榎本さんは超はまり役!?


 黒田清隆役の岡元敦司さんは北広島市のご出身。国立音楽大学を主席で卒業、東京藝術大学の大学院で修士課程を修了後に渡伊。帰国後は新国立劇場でのデビューを皮切りに、現代オペラ・イタリアの古典オペラなど様々な演目をこなしながら、これまでに多くの賞を受賞してこられました。毎年「北海道教育大学実験劇場」のオペラに出演していただいています。




 そして、榎本武揚を演じる鴨川太郎さんは、実は北海道教育大学釧路校・学校カリキュラム開発専攻の教授!!専門はもちろんオペラ全般、イタリア近代歌曲ですが、日本歌曲も研究されているとのこと。この夏には鴨川先生がいらっしゃる釧路校での練習も行われました。

 ところで、二人の配役はどのようにして決まったのでしょうか?脚本を書いた塚田先生に伺ってみたところ「榎本武揚の写真と黒田清隆の写真を実際に見て、頭に浮かんだのが、この二人でした。似てるんですよ。そしてまた声もね、イメージにぴったりなんですよ。」とのこと。作中では、榎本の凛とした姿が、黒田清隆の大胆不敵なキャラクターが描かれています。お写真からも既にそんな感じが漂っていますが、実際にお会いすると更に塚田先生の勘は正しいと頷かざるを得ません。

 取材をさせていただいた日は、榎本武揚と黒田清隆が杯を交わす、作中屈指の重要な一幕の練習日。「明日は死ぬという覚悟が足りないですね」と、演出の塚田先生からは厳しい檄が飛びます。現代は平和だからこそ、生死がすぐ傍にある迫真さを演じるのはとても難しいのかもしれません。お互いの表情、目線…榎本と黒田の複雑な胸中や関係性を示すために、とても些細な仕草でさえ、修正が入ります。
 合間を縫って、お二人にお話を伺いました。…が、今日はここまで。その様子は明日の後編でご紹介致します!どうぞお楽しみに!!(つづく)