こんにちは。i-BOXです。
本日は音楽文化専攻から授業「音楽理論Ⅴ」をご紹介いたします。本校の音楽理論の基礎的な授業は主に和声(ハーモニー)の学習で、ⅠからⅣまでありますが、Ⅴからはいよいよ実践的な内容に入ります。授業の内容について、指導教官の阿部俊祐先生にお話を伺いました。
――この授業ではどんなことが学べますか?
私の授業では、理論の勉強だけにとどまらず、実際のハーモニー感覚をつかむことも目的の一つです。例えば、音楽の揺れ感、色彩感、演奏法などにも言及しています。こうしたことは言葉だけで説明するのは難しいので、例えば素晴らしい演奏音源を鑑賞したり、実際にピアノで演奏して聞かせてみたりして工夫して実施しています。頭と感覚の両方でハーモニーを理解することを目指していますが、学生の演奏の糧に少しでもなれていれば嬉しいです。」
――とても難しそうですが、学ぶことで演奏者にとって大きな収穫もありそうな授業ですね。
「音楽理論はⅠ~Ⅳまでが必修で、Ⅴ以降は必修科目ではないため、この授業にはやる気のある学生たちが集まってきています。V以降で扱う理論は、時に非常に難しい内容に踏み込むこともあるので学生も苦労していることはありますが、皆最後はしっかり理解しています。」
難しい課題や宿題を出しても、みんな愚痴を言いつつも毎回しっかり取り組んでくる姿勢には感服させられます、という阿部先生。お邪魔した日も、皆さん熱が入ってじっくり課題に向き合っている様子が印象的でした。
音楽文化専攻といえば吹奏楽やアンサンブルなどの演奏する授業が目立ちがちですが、演奏のための理論の授業もしっかりと行われています。こうした座学が素晴らしい演奏の礎になっているんですね。