2022年7月3日日曜日

大学で音楽を学ぶ意味

こんにちは。i-BOXです。

先日お伝えした授業「合唱」、掲載後に多くの反響をいただきました(ありがとうございます!)。実は前回取材したのは大久保光哉先生率いる男女混声合唱でしたが、本日は服部麻実先生率いる女声合唱の様子をお伝えします。今回授業に潜入するのは、合唱を聴くのは小学生ぶり…?というスタッフ中島です。


この日の課題曲は木下牧子「うたをうたうとき」。まずはソプラノ、アルトをパートごとに分けて練習し、それから全体で歌います。


「混声合唱とは違って、男性の声の厚みを女性だけで表現するためにいろいろ工夫しています。でも、女性だけだからこそ、響きが近くてまとまりがある澄んだ美しさがでるのも女声合唱の特徴です!」と教えてくれたのは、音楽文化専攻1年生の鈴木萌々夏(ももか)さん。


たしかに、声量で圧倒するのではなく、繊細さとまとまりで魅せる歌に、スタッフ中島もうっとり聞き入ってしまいました。
「合唱」は音楽文化専攻1・2年生にとっては必修の授業です。では、なぜ大学で「合唱」を学ぶのでしょうか?服部麻実先生に伺ってみました。


「歌は全身を使った最高の表現で、自分自身が一つの作品となります。そのためにはもちろん、技術も必要です。表現方法や譜読み、言葉をどう学ぶか…など、頭の中で行う仕事がたくさんあります。特に合唱は、皆の声を合わせてひとつの楽器のように演奏するので、協調性が必要です。これは社会人になっても必要な能力ですね。
音楽を学ぶということは、毎日自分の課題に取り組むということ。人間性や協調性、そして勤勉さは人間として生きていくために必要なものです。音楽を学びながら、そうした生きるための基礎を学んでほしいと思っています。」

合唱を学ぶことは、これから大学で音楽を学ぶ1年生にとって、必要な基礎なんですね。i-BOXでも時折、大学で芸術を学ぶ意味を問われることがありますが、服部先生のお言葉を思い出しながらお客様とお話してみようと思います。
(取材:中島聡一朗/芸術・スポーツビジネス専攻3年)