2019年12月3日火曜日

油研探訪(2)自分を信じる

こんにちは。i-BOXです。
現在、北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設HUG(札幌市中央区北1東2)で開催中の「油展」。スタッフMこと御園生康輔さんが、指導教員の舩岳紘行先生にお話を伺いました。

感性を信じろ!!

――研究室を拝見させていただいて気になったのは、研究室生の個性について。ひとつの研究室内で、個人の制作スペースごとにあまりにも世界が違いすぎてびっくりしました。僕の場合はサッカーをしていますが、プレー中にいかに人との違い・自分らしさを出すかを考えます。美術の世界でもより顕著に個性の表現が重要になってくるかと思いますが、自分らしさを保つための指導はされているのでしょうか?
「たとえば、よく行う“デッサン”は、個性をなくす作業です。でも、ものを客観的に書けるようになることで、自分の表現をコントロールできるようになります。だからと言って、それだけ出来てもだめで、ここに関わってくるのが自分の感性です。たとえば…ごちゃごちゃとした集合体と見たとき、多くの人は気持ち悪い、と感じるかもしれません。でもそこで、“この集合体、よく見ると美しいな”って感じた、その感性を信じて描くことが重要です。自分らしさを出すためには自分と違うものに触れることが大事ですし、それだけに頼りすぎないようにバランスがとれるような指導は心がけていますね。」
自分の信じた感性が、絵画に表現されていくって、改めて考えるとすごいこと。そのための基礎力をつけ、自信を持たせてくれる指導教員ってすごいなぁと、しみじみします。
御園生君と舩岳先生のスポーツ×アート対談はますますヒートアップ。油彩画研究室のはなしから、制作への疑問などへと話題が移り、この後も話に花が咲きました。この様子、後日まとめてご紹介いたしますのでどうぞお楽しみに。さて、明日は肝心の「油展」の様子についてご紹介致しますよ!

「油展」

会期:開催中~12月9日(月)※火曜休館
時間:12:00~20:00
会場:北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設HUG(札幌市中央区北1東2)
入場無料