主役は淡々と、綱を渡る

こんにちは。i-BOXです。
12月中旬より開催してまいりました津田光太郎アトリエ移動展「油彩画STRIP～津田光太郎の場合」は本日をもちまして終了しました。会期中は津田さんが随時在廊し、お客様と触れ合いながら油彩画の制作を行いました。

活気あふれる津田展、終了！

後輩に美術への矜持を熱く語っているかと思えば、近所に住むお子さんから「おにーさん、絵の具出しっぱなしにしてだめでしょ！」と怒られたり、ずいぶん振り幅の大きい2週間だったように思います・笑。
会期中主に描き進めていたのは、サーカスの絵。以前空中ブランコを描いたので、今回は綱渡りの絵でも描こうかな、と気軽に描き始めたそうですが、いつからか綱渡りをしている主役と観客に、「油彩画STRIP」で自身が人に見られながら制作する姿を重ねるようになった、とのこと。
確かに、画面の中の観客は綱の上の主役に注目しているかと思えば、勝手に騒いだり興味なさそうだったり、結構自由。注目されないことをとがめるでもなく、主役は淡々と綱を渡る……まるで津田さんの制作への考え方が垣間見えるような作品です。こちらはお正月明けの完成を目指して、長期休暇中も制作を続けるそうです。
さて、本日17時をもちまして、北海道教育大学岩見沢校i-BOXは年内の営業を終了いたします。新年は1月4日（土）より搬入出を行い、1月5日からは学生展示企画Part.11 今野佑海「癖」展を開催いたします。どうぞお楽しみに。
それではみなさま、どうぞよいお年をお迎えください！