2018年12月27日木曜日

試みに満ちた「20XX年の信仰」は明日で終了です

こんにちは。i-BOXです。
2018年も残り僅かとなりました。今年最後の展示となる松山彩美さんの個展「20XX年の信仰」も、明日の17時で会期終了です。
とにかく目を引く巨大な絵画2点、「ザワの民たちの遊戯譚」「楽園の乙女たち」。これらは、「アダムとイヴ」「最後の晩餐」を元ネタとして描かれた作品です。
これまでに西洋で描かれてきた宗教画には「宗教を信じる人々が信仰する対象や出来事が描かれている」といわれていますが、本作の”キモ”は、画面に描かれた人物たちのとる「行動」です。
現代の日本では、「信仰の対象」や「信仰方法」は宗教画が描かれた頃とは一変していますが、人々の行動(先輩がジェンガをする様子や、友人がカキ氷を食べる様子)を宗教画風に仕立てることで、松山さんは現代の私たちの「行動」に秘められた、無意識下の信仰心を炙り出そうと試みました。
今回の展示をきっかけに「もっとやってみたいことや、描きたいものが増えた」という松山さん。今後も精力的に活動して行きたいと意欲を新たにしていますよ!これからの活躍が楽しみですね。

現代の信仰のかたちを描く「20XX年の信仰」は、明日17時で終了です。どうぞ、お見逃し無く。