2018年8月2日木曜日

リトグラフってなあに?(中)

こんにちは。i-BOXです。
昨日よりi-BOXでは現代美術・平面表現特講「リトグラフ」授業作品展が行われています。今日も朝から多くのお客様にお越しいただき、皆さま見慣れぬリトグラフの道具に興味しんしんのご様子。たくさんのご質問を頂いております。
こちらのFacebookでは昨日より、「リトグラフ」が実際にどうやって作成されているのかをご紹介しております。二日目の本日は、授業二日目に行われた「第2製版」の様子をご紹介致します。

2日目の様子!

「第2製版」は、前日の「第1製版」で描いた描画部分の親油性を強める“製版インク”に置き換える作業を行っていきます。
まずは第1製版時に、ダーマトグラフなどの油性画材で描いた描画部分を、専用の薬品で洗い落とします。版の上にせっかく描いた絵がだんだん見えなくなっていってしまうので、見ているこちらはちょっとドキドキしてしまいます…(写真1・2枚目)

その後、予め用意していた製版インクを描画部分に盛って行きます。版面の化学処理は既に終わっているため、描画していない部分は油をはじく“親水性”、描画している部分は油に吸い付く“親油性”に変化しています。このため、製版インクをローラーで転がしていくと、描画部分にのみ製版インクが載っていきます。(写真3・4枚目)

最後に製版インクが載った描画部分を保護するためにラズン・タルクをふりかけ、SK液を全面に引き2日目終了です(写真5枚目)。

これで、版の準備が完了しました!いよいよ授業三日目は「刷り」作業に入っていきます。刷りは思った以上にダイナミックな作業。是非明日もご覧くださいね。