2018年6月20日水曜日

命を考える授業「倫理・人権」

こんにちは。i-BOXです。
本日は、本校1年生の必修授業である「倫理・人権」にお邪魔したときの様子をお届けします。

自分自身で考えること

6月某日、今日の社会的課題である“延命医療”と“安楽死”について、賛成派と反対派に分かれて討論を行うディベート形式で授業が行われていました。前半は延命医療について、後半は安楽死について討論します。
初めてのディベート形式の授業ということもあり、準備していた自分の意見を言いきれなかったり、資料の提示がわかりにくくなってしまったりという問題はありつつも、時間が経つにつれ活発になった議論。
延命医療の主な論点は「延命するための費用の問題と本人の意思について」。賛成派は「人の命は金銭で賄えるものではない、1分1秒でも長く生きて欲しいと願う人たちにとっては必要である」と論じ、一方反対派は「本人の意思が伴わない場合や、費用の問題がある」と主張を行いました。

また、安楽死については、選択肢として安楽死があってもいいという賛成派、いのちを軽く見てしまう・医療技術の衰退を危惧する反対派が議論を行い、事例やデータを元に話し合いが進みました。
本校では珍しいディベート形式の授業。担当した閔鎭京先生は、「倫理や人権の問題に正解はありません。自分の考えを持ちつつ、他者の意見を聞くことでその考えを広げていってほしい。また、自分の意見に説得力を持たせるためにはどうしたら良いかを考えるのは、学生にとって大切なことです。」と授業の狙いを教えてくれました。

1年生にとっては難しい議題ではありましたが、今後医療が発展していく中で避けられないであろう延命と安楽死の課題。取材に行った学生スタッフは「このディベートをきっかけに改めて命と向き合い、自分の意見を持つことが重要だと感じました。」と話していました。

何事もさまざまな視点から考えることが大切ですね。みなさんも身近な話題で知人や家族と討論してみてはいかがでしょうか?