2017年5月4日木曜日

「タンクレーディとクロリンダの戦い」(1)


こんにちは。i-BOXです。
現在i-BOXで開催中の展覧会「舩岳紘行 マドリガーレ『タンクレーディとクロリンダの戦い』原画展」。白と黒のペン画と、会場に流れるオペラ、美しく悲しいストーリーに、思わず耽美なため息を落とす方が続出…。会期も中盤という事で、今日から3日間は、タンクレーディとクロリンダの戦いのあらすじと、作品の一部をご紹介致します。

《タンクレーディとクロリンダの戦い あらすじ①》

十字軍の騎士タンクレーディとイスラム教徒の女戦士クロリンダは、敵同士でありながら恋に落ちる。時が経ち、ある夜、鎧をまとったクロリンダは、キリスト教の砦に火を放って逃げ果せる。タンクレーディは鎧をまとったクロリンダを宿敵の男と思い、逃げるクロリンダを追いかけ(画像1枚目)、鋭い剣を取り、誇りを掻き立てて、怒りを燃やす(画像2枚目)。
逃げることも、避けることも、退くこともせず。手はしきりに動くが、無駄に切り崩したりもせず、ただ動きに無駄は無く、剣はぶつかり合う。(画像3,4枚目)戦いは激しさを増すが、疲れて息切れし、互いに見つめあい血の気のうせた身体を剣にもたせかける。そのとき、タンクレーディは敵が大量の血に染まり、自分はそんなに傷ついていないことに気がついた。 (つづく) 本日はここまで。
舩岳先生曰く、3枚目と4枚目の絵は戦闘前の静かな緊張感と、戦闘開始の劇的な変化を構図や風・雲によって表現しているのだそう。会場で実際にご覧になったお客様からは、細かな雲の点描にため息が漏れていました。
さて、タンクレーディとクロリンダの戦いの行方はいかに…?明日もぜひご覧くださいね。