2017年9月1日金曜日

木工特講で「熊」ができるまで(後)


こんにちは。i-BOXです。
先日、i-BOXで開催中の「木工特講作品展 木彫り~熊をモチーフに~」の制作の様子を途中までご紹介しました(→https://www.facebook.com/hue.ibox/posts/1993308190903101)。本日はその続きをお届けします!





木彫りの様子!(後編)

前回は、熊の顔の細かい部分を彫ったり全体を整えたりする“仕上げ彫り”を行うところまでご紹介しました。ここまで来るとそれぞれの学生の個性が出てきて、同じテーマで制作していても表情や体格のちがう熊になってきます。
仕上げ彫りが終わった後、木材が“生木(なまき)”で水分を含んだ状態であれば、塗装前にしっかりと乾燥させます。


そして塗装の作業に入りますが、一言に塗装といっても、3段階の作業があるんです。
まず水性の塗料で下地塗りを行い、乾いたら今度は油性塗料で上塗り、そしてさらに乾かしてからワックス塗りをします。
実はこの何度も乾かす作業が、限られた時間で木工特講を行っている学生たちの大敵!ということで、ドライヤーを使ったり、なんと電子レンジであたためて乾かす時間を短縮させるという裏技(!?)を使ったりして、なんとか次の工程に進むことができました。

さて、いよいよ仕上げの作業“磨き”です。ブラシで磨くことでツヤが出ます。簡単そうに見えてコツがいるようで、学生たちが磨いているのを見ていた講師の三好先生が「もっと思いきりやらないと」とお手本を見せてくれました。三好先生が磨くと、不思議なほどツヤツヤに。学生たちも「なんでこんなに違うんだろう!」と驚いていました。さすが三好先生!

最後に名前などを思い思いの場所に刻んで、ついに学生たちの木彫りの熊が完成しました!熊の表情や塗料の色の微妙な違い等で、それぞれまったく異なる熊になり、並べるととってもキュート♪
三好先生と、木材研究室担当教員の阿部吉伸先生からのご挨拶の後、みんなで記念撮影をして木工特講は終了しました。(写真はi-BOXにも飾っていますよ!)

なかなか見る機会のない“木彫りの熊の制作工程”を簡単にご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?初挑戦だった学生が多い中、講義中には三好先生から「ノミをしっかり使えている」とお墨つきをいただいていました!
学生たちが真夏の暑い中、ひたすら木と向き合って制作した、とっても可愛い“木彫りの熊”、ぜひ会期中にi-BOXへ来てご覧くださいね!

「木工特講作品展 木彫り~熊をモチーフに~」(※終了しました)

会期:2017年8月26日(土)~9月10日(日)
時間:10:00~17:00
会場:北海道教育大学岩見沢校BOX[i-BOX]
  (岩見沢市有明町南1番地1 有明交流プラザ2階)
※入場無料