2017年5月23日火曜日

学内ソロ選抜演奏会特集(1)


こんにちは。i-BOXです。
昨日、「学内ソロ選抜演奏会」の詳細をご案内しましたが、今日はその選抜メンバーの中から、ファゴットの祐川嵩雄さん(2年)にお話をお聞きします。

インタビュー内容

―まず、選抜された感想をお願いします。
「選抜メンバーは掲示板に貼り出されたのですが、発表される日を知らなかったので、友人から突然“おめでとう!”と言われて、一瞬、何のことだか分かりませんでした(笑)。後になってじわじわ喜びと実感がわいてきた…という感じです。選ばれてとても嬉しいです!
―今回演奏されるノエル・ギャロン作曲「レチタティーヴォとアレグロ」とは、どんな曲ですか?
「ファゴットで演奏するために作られた曲です。タイトルにある“レチタティーヴォ”は、オペラで会話部分などに用いられるような、“話すように演奏する奏法”のことです。“アレグロ”は速いテンポのことなので、話すように演奏していたかと思いきやテンポが速まる…というように緩急のある曲になっています。」
―祐川さんがファゴットを始めたきっかけは何ですか?
「以前はサックスやクラリネットをやっていて、当初はサックス奏者になりたいと思っていました。しかし高校1年生の冬に、将来オーケストラで活躍したいという気持ちが強まり、顧問の先生に相談したところファゴットをすすめて下さりました。実際にやってみると、その魅力的な音色にすっかりハマってしまい、大好きな楽器になりました。」
―ファゴットの魅力や、今回の演奏のポイントを教えてください。
「話すように奏でるというこの“レチタティーヴォとアレグロ”は、ファゴットで演奏することに大きな意味があると思っています。ファゴットの音域は人の声域とほぼ一緒で、音色も人の声のように温かみがあり、あのベートーヴェンがファゴットの音を“天からの声”と表現したほど素晴らしい音色なんです。まさに“話すように演奏”するのに適役な楽器だと思います。」
―それでは最後に、演奏会への意気込みをお願いします。
「普段オーケストラの中だと目立たないファゴットですが今回はソロの演奏会ということで、ファゴットの音色をみなさんにじっくり聴いていただけるので本当に嬉しいです。ファゴットの魅力を伝えられるように頑張ります!
ファゴットへの熱意や愛情をたくさん語ってくださった祐川さんの演奏、楽しみですね。明日は、ピアノ・井内沙織さんのインタビューをお届けします。お楽しみに!