2015年9月21日月曜日

“赤い花“~感想ノートから

こんにちは。i-BOXです。

坂本さんの持つ”死後の世界”


現在開催中の坂本有美さん(油彩画研究室4年)による、学生企画展示2015vol.2天使のまなざし」。会場には感想ノートが置かれていますが、その中には感想ばかりでなく質問も寄せられています。本日はノートに寄せられた質問に、坂本さんにこたえていただきました。



Q.宗教画というか、イコンに近いような印象を受けました。「時を告げる展の使い(写真1枚目)」と「満月(写真2枚目)」の花は同じものですか?また、赤い花には何か意味があるのでしょうか。(Y)

A. 私が信じている「死後の世界」を鑑賞してくださる人たちにも共有してもらうために絵を描いています。なので、キリスト教の信仰のために制作された宗教画やイコン画から勉強して描いているので、宗教画やイコン画に似た作品が多くなっています。
「時を告げる天の使い」と「満月」に登場する花は同じものです。
この花は、芥子の花をモチーフにした死を象徴する自作の花です。キリスト教絵画の中で芥子の花は「天国での眠り」や「死」などのを意味があるモチーフです。
「時を告げる天の使い」に登場する花は、死者を迎えに来た天使が死者に捧げるために携えています。「満月」で描いた花は、月の光に照らされながら捧げられる時を待っている花の様子を描きました。(坂本有美/油彩画研究室4年)




坂本さんとお話していると、沢山勉強されていること、そして意匠、絵の描き方、額、タイトル…細部まで練り上げられた作品であること…様々なことがわかります。
次回の坂本さんの在廊日は26日(土)です。自分の言葉で、しっかり考えながら紡ぎだしてくれる坂本さん。お話してみたい、という方は是非i-BOXまでいらしてくださいね。