2018年11月6日火曜日

教えて舩岳先生!!(3)世界はどう見えている?

こんにちは。i-BOXです。
これまで2日間、i-BOXのFacebookでは、市民の皆さまからお寄せいただいた質問に対し、現在i-BOXで展覧会を開催中の舩岳紘行先生がお答えする、「教えて舩岳先生!!」を連載してまいりました。最終日となる今日は、岩見沢市民の女性から先生を心配する?声が届きました…

自分自身の体験と感覚

Q. 《先生の目には何が映ってるのですか?》
舩岳先生の絵は白樺に目があったり、うさぎが変な顔をしています。目に見えたものをそのまま描いているんですか?それとも、多少はデフォルメしているんですか?もし見えたものを描いているのだとしたら、私に見えている世界と舩岳先生に見えている世界は、全然違うんだろうなと思いました…もしあの世界が見えているのだとしたら、しんどそうです。

A.《絵に描いているのは、“感覚”です》
目に見えたものをそのまま描いているわけではありません。でも、非日常の世界を描いているわけではなく、日常生活の中で自分自身が受け取った感覚を表現しています。これは擬音語のようなものである場合が多いですね。

例えば「白樺の森」という作品(写真右)は、白樺の森での体験がもとになっています。白樺の森を散歩していた時、白樺の節が目のように見えて、その瞬間見えているものがグニューンとつながりだして、大きな生き物のように感じられました。これははっきりと見えるものではないので、たくさんドローイングをしながら、その時の印象を追いかけていく過程を踏まないと視覚化することはできません。うさぎの顔もこんな風に見えているわけではないですね(笑)。この世界のうさぎはこんな感じかな?みたいなノリで描いた気がします。

「母体」という作品(写真左)では、夜の道を散歩していた時に木の向こう側に街灯がある状況から「母」のイメージを受け取り、これを山の内側が光って伸びていくビジョンに展開させていきました。このイメージのきっかけに出会うずっと前から「母」をテーマに描きたいと思っていたんですよね。私の場合、常に描きたいものがモワッとある状態で生活をしていて、何かに出会った瞬間にイメージが組みあがっていくことが多いです。この瞬間は本当に嬉しくて、すぐ誰かに伝えたくなってしまいますね。大体、「何言ってるか分からない」と笑われてしまいますが(笑)

札幌会場のHUGでは、イメージを構築する際に描いたエスキースをたくさん展示する予定です。完成した作品よりもこういったエスキースからの方が作者が考えていることがよく分かりますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
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本展は11月14日でi-BOXでの展示を終え、17日より会場をHUGに移してより大きな舩岳先生・狩野先生の作品を楽しむことが出来ます。11月18日(日)15時よりHUGで行われるトークイベントでは、イメージをどのように組み上げていくかをテーマに、制作の裏側をかなり詳しく公開します、とのこと。何故あの絵になったのか、気になる方はぜひ足をお運びくださいね。皆さまのご来場、お待ちしております!