こんにちは。i-BOXです。
対話によって作られるアートとは…?
先月26日、札幌ポルトギャラリーで、本校の現代美術・平面表現研究室の
末次弘明准教授と研究室生が、
「対話による鑑賞―みる人がアートを作る―」に参加しました。こちらは、末次先生も作品を展示したグループ展
「The Songlines」の関連ワークショップ。さて、
「対話による美術鑑賞」ってどんな感じなんでしょうか…?

美術鑑賞といえば、“難しそう…”“知識がないとできないのかな…”などなど、とっつきにくい印象を抱きがち。ですが、このワークショップでは、展覧会の作品を見ながら、ファシリテーター(進行役)が来場者に向けて
「この作品はどのような感じがしますか?」と問いかけ、それぞれが抱いた印象を全員で共有することで進行していきます。
皆さんが発表した印象は
「懐かしい感じがする」「しょっぱい感じがする」「近所の川のような印象」…と、本当に自由なものばかり!そんな返答に作者が丁寧に答えていきます。

来場者の中にはお子さんもいましたが、
「横から見るとどう見えるんだろう?」「怒っているのかな?」と、自身が感じたことをとっても素直に口に出していました。美術鑑賞は誰にでもできて、難しいことではないようです。参加した学生さんからは、
「皆さんがそれぞれの印象を発表していくことによって、不思議と作品の見え方がどんどん変わっていきます。」というコメントも飛び出しました。副題の
「みる人がアートを作る」とは、このことだったんですね!
この日学んだ経験は、新年度どう生かされていくのでしょうか?現代美術・平面表現研究室の皆さんの今後の活躍が楽しみです。