2015年8月19日水曜日

舞台演出は、発想から。

こんにちは。i-BOXです。
朝と夜のひんやりとした空気から秋の気配も感じるようになってきましたね。北海道の夏は短いです…

オペラの舞台演出は芸術なのです!


北海道教育大学岩見沢校 i-BOXさんの写真 さて、現在i-BOXでは秋に行われる本学主催のオペラ公演に併せ、塚田康弘教授(本校声楽第1研究室)による監修のもと、展示を行うべく準備を進めています。そこで、ちょうど当日の舞台がi-HALLで再現されているということで、お邪魔してみました。

舞台には、簡素なパネルやハコがたくさん並んでいます。実は、これらは、日本におけるオペラ演出家の最高峰・栗山昌良さんが考案したオペラ練習用の舞台セットなんだとか!ただのパネルやハコじゃないの?と思いがちですが、これらを組み合わせることで無限大に状況の演出ができます。

たとえば、パネルを動かすことで、暗転幕の代わりにしたり。ハコを3つつなげてベッドの代わりにしてみたり。一工夫して、パネルに蝶番をつけて扉として使用することも可能です。
専用の華美な大道具・小道具を用意するのではなく、組合せの発想で舞台を演出することができる…それがこの舞台セットの特徴です。別の公演を行う際も、パネルやハコの組み合わせを変えることで、大道具を新たに作り直す手間も省けます。また、パネルにはオーケストラや歌い手にとって音響的な補助効果も持ち合わせているのだとか。

もちろん、簡素な舞台だからこそ、肝心の歌い手の実力が試されるともいえますね。
さて、秋のオペラ公演について知りたい!という方も多いはず。近々詳細をご案内いたしますので、どうぞお楽しみに!