2024年10月19日土曜日

油彩画研究室での学び(前)

こんにちは。i-BOXです。

現在i-BOXで開催中の「第5回油彩画研究室授業作品展」、そして岩見沢市絵画ホール・松島正幸記念館で開催中の「第5回ホープ展 太田香・坪井明花『追憶のかたち』」はご覧になりましたか?
「追憶のかたち」では、卒業生による作品を、そして、「授業作品展」では、学生たちの学びを展示しています。両方見ることで、油彩画研究室の学び、そして卒業後の今を通してみることができるような構成になっています。


実は、ホープ展に出展中の太田香さんと坪井明花さんによる油彩画研究室で学んだ技術に関する手記をi-BOXで公開中です。今日と明日は内容の一部をご紹介しますね。


🌸坪井明花さん
「技術面に関して現在の制作に最も生きているのは、古典絵画の模写や作家研究によって得た学びです。私の求める説得力ある画面を一段階理想の形へと近づけられたのは、そういった古典絵画の描方のコツを実体験をもって学んだことがきっかけだったと思います。」
👒太田香さん
油研の授業で今でも影響を受けているのが、模写の授業です。当時クラナッハのアダムとイヴを模写したのですが、テンペラの技法を学べたのは大きかったですし、グレーズの美しさを再認識することが出来ました。今でも、草むらの描き方は当時の模写で学んだことを生かしています。」
…お二人の話に上がった古典絵画の模写は、「絵画Ⅰ 油彩とテンペラの混合技法を用いた古典絵画の模写」として、本授業作品展でも展示中です。この授業では、油彩とテンペラの混合技法を用いて過去のすぐれた作品を模写しながら、絵画の魅力そのものである美しい絵肌と、それを構築するための描画方法や造形要素について学びます。

i-BOXでは現油彩画研究室3年生2名によるボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」、ラファエロ・サンティの「カニジャー二の聖家族」の模写2点を展示中です。是非ご覧ください。