2015年7月6日月曜日

書画工芸展②~金属工芸の巻

こんにちは。I-BOXです。

今回は「金属工芸研究室」に潜入!


7月の毎週月曜日は「書画工芸展」特集!…ということで、今回は、「金属工芸研究室」にお邪魔しました。研究室に一歩踏み入れると、皆さん、作業着に遮光グラスといった出で立ちでなにやら作業中。この日は「酸素アセチレン溶接」という、基礎溶接の授業中でした。さて、今回お話を伺うのは青い作業着に身を包み火花を散らす、金属工芸研究室4年の丹代裕子(たんだいひろこ)さんです。






金づちから作っちゃう!?丹代さんにお話を伺いました!


―金属工芸って普段はどんなことを学ぶのですか?


金属の性質や加工技術を学びながら制作を行っています。素材は主に鉄、銅、シルバー、アルミを扱っています。私がこの大学の金属工芸研究室に入って驚いたことは、作品を作るためにまず自分専用の金づちを作るところから始まったことです。その他にも金属を溶かしてくっつける「溶接」や、溶かしてきる「溶断」など、普通に生活していたら体験できないようなことを学ぶことが出来ました。
―確かに、普通に生活していると、金づちをつくることはないですね…。さて、“金属”の魅力ってなんでしょう?

「金属は色が無いと思われがちですが、加工法によって様々な色や表情を見せてくれるところがとても魅力的だと思っています。また、作品が完成したときの美しさだけでなく、使っていくうちに出てくる味も魅力の一つですね。

―作者の立場から、金属工芸作品のどこを見て欲しいと思いますか?

「展覧会では金属に限らず素材によって見える印象の違いを感じて欲しいです。また、今回の展覧会では抽象的な作品が多いと思いますが、素材の持つ表情や色、形から見える動きや力の流れを見て欲しいと思います。」
溶接道具を手に微笑む丹代さん。青い作業着と遮光グラスからは想像できないほどキュートな姿です。書画工芸展では作品の向こうに見える、作者の姿…を思うのも、楽しいかもしれませんね。さて、次回は「木材工芸」を特集します!お楽しみに!

「書画工芸展」概要(※終了しました)


日 時:2015年7月29日(水)~8月9日(日)12:00~20:00
場 所:北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設HUG
入場料:無料