2016年1月27日水曜日

佐藤佳奈子展「いろどり」開催中です!

こんにちは。i-BOXです。

現在i-BOXにて好評開催中の学生展示企画「いろどり」。早くも会期は残すところ1週間となりました。訪れたお客様からは「かわいい~!」「触りたくなっちゃう…」と墨や岩絵の具で毛の一本一本まで緻密に描かれた動物たちにたくさんのご感想やご質問をいただいています。本日は、寄せられた質問に作者である大学院美術教育専修2年 佐藤佳奈子さんにお答えをいただきましたよ~。

動物の見た目の質感!


―今回、「いろどり」ということで鳥をモチーフにした作品が多い展示になっていますが、お客さまから、どうして鳥が好きなのかな~とご質問がありました。
「動物全般が好きなのですが、鳥のシルエットや羽毛のふわふわ感が好きです。小鳥のちょっと首が埋まっちゃってますよ…みたいな感じとか。羽は実際に観察して描いていってみると模様に規則性があったりするし、鳥でも、かわいい系、美しい系、かっこいい系と色々な雰囲気をもった鳥がいてとても興味深いです。」


―描かれている動物たちの優しい目線や表情にも多く感想を頂いていますよ~。

「嬉しいです。動物は目を描いているときが一番楽しいです。目って意外と光がにぶくて、ガラスみたいにピカピカはしていなくて。少し湿ったような感じや球体の形など、それを追いかけていくような気持ちで描いています。目を入れることで描いた動物たちがいきいきとしてくるような気がします。ただ、前に虎の絵を描いたときにどうしても怖く、気迫のある感じになってくれなくてそれはちょっと困っています…。」

―墨で描かれた鹿や小鳥の絵に小学生のお客様から、墨と絵の具とどちらで絵を描くのが好きですか?というご質問がありました。

「どっちかというと墨で描くのが好きです。小さなころから書道を習っていたので、墨の匂いがとても好きなんです。絵の具に比べて墨の方が扱いに慣れているというのもありますが、実際に色をつけて描いた作品より墨の濃淡で表現して描いた作品は色を自由に想像できるんじゃないかなと思っています。観る人それぞれの感覚で、その画面の色を想像してもらえたら嬉しいです。…っていいながらたまに色が恋しくなって登場するのですが…(笑)今後は墨も岩絵の具の色もお互いが映えるような画面にしていけたらと思っています。

― 今回お話を聞いて、作品についてお話をしてくれる佐藤さんの優しい雰囲気が今回展示されている作品に登場する動物たちと重なるような感じがしました。ほっこりといつまでも眺めていたくなるような作品がi-BOXでお待ちしております。会期はあと一週間…ぜひ、お見逃しなく!

学生展示企画2015 佐藤佳奈子個展「いろどり」 概要(※終了しました)

会期:2016年1月20日(水)~2月3日(水)10:00~17:00
会場:北海道教育大学岩見沢校BOX[i-BOX]
(*終了しました)