2016年1月11日月曜日

わたしの好きな時間~高嶋千晴さんインタビュー

高嶋さんに直接聞いてみました!


こんにちは。i-BOXです。
現在i-BOXで開催中の「ここ展」は会期が残り1週間となりました。
一歩i-BOXに入ると、ほんわかした空気観に包まれます。
入り口でお客様をお出迎えするのは高嶋千晴さん作「しんやの時計」。
…でも、時計なのに、時計の針が止まっています。何故でしょうか?


「わたし、真夜中から先の時間が好きなんです。特に、0時から3時くらいの時間。ぼーっとしたり、明日行きたくないな―とか思ったり…その時間が好きで「しんやの時計」を作りました。この時計の針が動いていないのは、この時間に留まっていたい…そんな気持ちを表しています。」


そう教えてくれたのは、作者の高嶋千晴さん(木材工芸研究室3年)。「よあけの時計」が入口にあるのは、「ここから、別の時間がながれていると感じてほしい」から。なるほど、作品の配置にも意図があるようです。会場には対となる「よあけの時計」という作品もあります。


「『しんやの時計』と『よあけの時計』はそれぞれ、時計と写真立ての2パーツで成り立っています。時計の部分は“空の表情”、写真立ては“部屋の表情”を現しています。夜明けは空の朝日がまぶしいけれど、おうちの中はまだ薄暗い、逆に夜は空が暗いけど、部屋の中は電気がついている…みたいな。」

このように、ひとつひとつの作品には制作意図やエピソードが存在。会場には作者2名による詳細な解説もご用意しておりますので、是非お手にとってご覧ください。
「しんやの時計」が指すのは、午前2時30分ころ。真夜中の、私的で、とってもあたたかな空間に、あなたも迷い込んでみませんか。「ここ展」は17日(日)まで開催です。