こんにちは。i-BOXです。
本日より、学生展示企画2015Part3「ここ展」がはじまりました。優しい気持ちになれるような作品たちがお待ちしています。是非、ご来場くださいね。
本日より、学生展示企画2015Part3「ここ展」がはじまりました。優しい気持ちになれるような作品たちがお待ちしています。是非、ご来場くださいね。
藤井さんに直接聞いてみました!どうやって作品を作っているんだろう?
さて、i-BOXでの作品展会期中には、お客様からよく「これってどうやって描いているの?作っているの?」というご質問が多く聞かれます。本日は、現在の展示にて陶磁と織の作品を展示している藤井毬愛さんの制作作業のようすをお届けしますよ~! 昨年末、研究室にお邪魔してみると、作品を窯にいれる直前の準備中。現在展示中作品「まんぞくカップ」の制作中でした。
―これはどうやって形をつくっているんですか?
「このカップは、カップの部分と取っ手、高台の3つの型でそれぞれの形をつくってから組み合わせるという方法でつくっています。石膏で型を制作したものに泥漿(でいしょう)という粘土と水を混合したものを流し込んでつくります。」
―水分が抜けて粘土が型のかたちに残ることで自由なかたちを制作することができるんですね~!むぎゅっしたような形の高台が印象的ですが、どういったイメージで制作しているのですか?
「有機的な形にとても惹かれるものがあって形を考えています。カップを高台と取っ手でささえているような形にできたのでとても気に入っています。磁器というのは、伝熱性が高くて温かいものをいれるとすぐに熱くなってしまうところがあるのですが、この高台は中を空洞にして、熱を伝わりづらくしているので、両手で持って安定した状態で飲み物を飲むことができます。」
―機能的な工夫も凝らされているんですね…!それにしても大きなカップですが、なにを飲みたいカップですか?
「これ、とん汁飲むのにぴったりなんです!これは授業の作品なのですが、『研究室で自分が使いたいカップ』という課題がありました。私は研究室ではコーヒーやお茶はあまりのまないので何を飲むカップにしようかな?と考えた時に、とん汁を飲みたいなと思って考えはじめました。実際に焼き上がってから購買に売っているとん汁で試してみたらサイズもぴったりだったんですよ~。」
―工芸を制作する皆さんは、こうやって自分のつくったものを実際に使うことができるという楽しみもあるんですね~。またこうやって制作裏話を聞くと1つのカップにも制作者のさまざまな考えがつまっていることに驚かされます。こちらの作品は、実際に手にとってご覧いただくことができますので、自分だったらこのカップで何を飲みたいかな…?と思い浮かべながら作品をみるのも楽しいかもしれませんね。皆さまの会期中のご来場お待ちしております!